5回目の大衆演劇 劇団都@桃谷明生座   

2017年 07月 12日

最近何故か大衆演劇にハマり倒しの飲み仲間のめんじい(笑)
今回は桃谷のコリアタウン近所に拉致されました(汗)今日でもう5回目やねんけど・・・・
最初はめんじいお気に入りの星乃ななみんと都京弥座長の舞いの画像から(笑)
f0051283_1792923.jpg

1回目 演題:丸山哀歌@西成梅南座
2回目 演題:田原坂@梅田呉服座
3回目 演題:一姫二太郎三かぼちゃ@十三遊楽座
4回目 演題:般若花@大和高田弁天座

この日はお客さんの入りが少ないなあ(>0<)ガビーン
f0051283_1794597.jpg

そして本日のお芝居は・・・・



演題:涙の戻り橋

場面は隅田川に掛かる両国橋
そこに困り果てた顔をした越前屋の奉公人辰吉
なんでも取引先への掛け取りに行った時に50両の金子を掏られたか落としたか無くしてしまって主人に合わせる顔が無い
悲観して両国橋から川に身を投げようとしている時に1人の女が通りかかる
辰吉が飛び降りる寸前で制しし良かったら事情を話すよう促した
f0051283_17121873.jpg

辰吉は掛け取りした50両の金子を無くしてしまい主人に合わせる顔が無いと話す
すると女は封印した50両の金子を辰吉に渡してこれを大事に持ち帰るように話した
辰吉はこんな大金を貰うわけに行かないと言うと博打で儲けた泡銭だから黙って持って帰るように言う
大そう感謝した辰吉は女に名前を聞くと「しがない博打打」と名乗り辰吉は「越前屋の奉公人辰吉」と名乗って幕が下りる

場面は変わって「もどり橋」のたもとに有る甘酒屋の屋台
主の息子は十手持ちでおとっつあん最近この辺でピストルって物を持った悪党がうろうろしているらしい
ピストルってのは火縄銃の火を点けなくても撃てる物騒なもんなんで今日は屋台を早仕舞しなよってお父っつあんを案ずる
主も息子が見回りに行ってる間に店仕舞いの準備をしてるよと頷く
f0051283_17125760.jpg

そこに悪ガキに虐められ追いかけられて来た物貰いの老人が現れる
偶然通りかかった1人の女が悪ガキに小銭を渡して追い返し物貰いの老人に良かったら事情を聞かせて欲しいと話す
老人は自分には1人息子が居て奉公先で頑張てたが有る日のこと取引先への掛け取りに行った時に50両の金子を掏られたか落としたか無くしてしまったとか
そこに通りすがりの身も知らない女に事情を話すと直ぐに大金の50両を恵んでくれてそれを持ち帰って主に渡したらしい
でもその50両は封印がして有り開けてみると小判の刻印が盗品で有ったため今は牢獄に入れられ3日後には打ち首になるとその女に打ち明ける
f0051283_17135332.jpg

女は思い当たる節が有るので1人息子の名前を聞くと物貰いの老人は越前屋の奉公人で辰吉と申します
動揺した女は老人に持ち合わせの金子を渡し自分は奉行所に顔が効くので3日以内に息子の辰吉を必ず救い出す
この金子で何処かの宿を取って安心して待って居る様にと話しその場を送り出す

店仕舞いをしている甘酒屋の主が表に出て来たのでその女は甘酒を1杯下さいな
そして一口飲むとこれは美味しい!!
こんな美味しい甘酒だったらこんな辺鄙なところで商売しなくても浅草の方に行けばもっと繁盛するのにと言われると 
主は商売が儲からなくても良いんですよ
私はこの戻り橋から離れられないん訳が有るんです
主の落ち込んだ話し振りに何か訳有りな事情を感じて良かったら話して欲しいと語りかけた
主はおもむろに話し出した
今はこうして甘酒屋をしているが昔は沢山の弟子を抱えた大工で一端の世帯も持っていたんですよ
かわいい子供も生まれ何不自由無く幸せに暮らしてた
そんな或る日の事
弟子の1人が家に来ましてなんでも他の仲間の1人が今日の仕事に出られんから親父が手伝ってくれと
久しぶりの仕事だったため不覚にも足場から足を踏み外して下に落ちてしまい大怪我をしてしまった
それが今思い起こせば運のツキでだった
上手く行っていた事がひとつふたつと歯車が狂い始め沢山いた弟子がひとり減りふたり減り仕事も無くなった
挙句の果てに残ったのは大枚なる借金の山  
借金取りが毎日のようにうちに来てたんですが借金取りを追い返すのは女房の役目
そんなある日の夜に私が夜中にふと目が覚めたら隣に寝ているはずの女房の姿が居なくてねえ
可愛そうな事をしてしもうた・・・・女房は1人で自害してたんですよ・・・・
辛かったんでしょうね、耐えられ無かったんでしょうね。 

女房には先立たれ幼い子供を抱えての借金の山、途方に暮れ生きるスベを無くしたんです  
その時に思った事はこの世の中にはこれほど辛い事が有るものかと  
こんなに辛い思いをするんなら一層の事死んでしまいたいと 
そう思い子供の手を引いて橋から身を投げる心算でこの戻り橋まで来たんですよ
でも無邪気に笑う子供の顔を見てると道連れにする事は出来ない
縁が有り優しいお方に助けて貰えらたこの子はこれから幸せに暮らせるだろうと思い
今から美味しい物を買って来てあげるからお前は大人しくここで待ってなさい
まるで紅葉のような小さな手をふり良い子にして待っとくから早う帰ってきてくれよって
私にニッコリと笑ってくれたのが娘との最後の別れになりました 

それから私は無我夢中に走ってその場から逃げ橋から身を投げようとしました
でもこんな事じゃいかん!! 人間死ぬ思いをすればいくらでもやり直しが出来る 
子供と2人強く生きて行こうと思った時には後の祭り
この戻り橋まで帰ってきた時には娘の姿は何処にもなかった
お役人さんにもお知らせして色々と探したんですがそれから娘とは逢えず仕舞いなんです

今こうして戻り橋の橋のたもとで甘酒屋の商売を始めたのも縁が有って2度目の世帯を持ちましてね
その人と世帯を持つ事になって新しい息子が出来たんです
その息子が大きくなればなるほど思い出すのが捨てた娘の事
今頃どうしているだろうか?幸せに暮らしているだろうかと?そう思ったら居ても立っても居られなくなるんです
息子の手を引いて毎日毎日この戻り橋へ来ていたら息子が不思議に思ったのでしょうねえ
或る日の事お父っつあんはどうしていつもいつも戻り橋へ来るのかって聞くんですよ
何も隠す事も無いと息子に本当の事を全て話したんです。
そうしたら息子がそんなに気になるんだったらうろちょろしなくても良い様にと作ってくれたのがこの甘酒屋台なんですよ
甘酒屋商売はそれからですからもう20年近くになりますなあ
雨が降る日も雪が降る日もたとえ嵐になろうと1日も休んだ事が無いんです
それと言うのも捨てた娘が私恋しさにこの戻り橋へ来てくれるんじゃ無いだろうか
そうすれば会うことが出来るし抱きしめることが出来るしそう思えば1日も休む事が出来ません
それがこの戻り橋のたもとで甘酒屋商売続けている訳なんですよねえ
f0051283_17141544.jpg

主を見つめながら女は深く頷き世の中には似た様な話が有るもんやなあ
私も両親に捨てられた孤児で今まで本当に苦労して生きて来たんですと話し始める
捨てられた事も知らずに親の戻りを待ってたけれど空が真っ赤な夕焼けになっても暗くなっても戻って来ない
そこに優しいおじさんが声を掛けてくれてねえ
必ず戻って来るけどもうお空は真っ暗だからおじさんの家で待ってたらどうかって?
その優しさにおじさんに付いて行くと美味しいもんを腹いっぱい食べさせてくれてフカフカの布団で寝かせてくれて
でもその優しさも数日しか続かなかったんです
そろそろ仕事をしろと強制するおじさんはスリの親方やったんですよね
優しかったおじさんが言う事を聞かなかったら鬼の形相で殴る蹴る
気が付けば仲間の中で一番の腕利きスリになってたんですよねえ

ここで見回りから戻って来た主の息子が「水天のおりん」と見破って御用だ御用だの大立ち回り
水天のおりんは大そう腕が立ち主の息子に匕首を握って襲い掛かる
甘酒屋の主が中を割って入りこれは私の息子だ!息子だから切らんでくれと訴える
それを聞いた水天のおりん匕首手放して大人しく縄目に掛かろうと両手首を差し出す

息子が捕まえようとすると主は捕まえてくれるなと泣きながら邪魔をする
しかしその願いは叶わず水天のおりんは両手首に縄を打たれると主は涙を流しながら自分の手拭いで両手首の縄を優しく隠す
水天のおりんは目を伏せがちに歩き始めると甘酒屋の主の絶叫が
「お国~お国~お国~ぃ」
水天のおりんと主の息子が花道を後にしながら緞帳が下がり始め「お国~お国~お国~ぃ」と響き渡る
f0051283_17154771.jpg

これにて一巻のお仕舞い  ※一部画像が不鮮明ですがご了承願います

※配役※
越前屋奉公人 辰吉 京乃廉
しがない博打打  藤乃かな

悪ガキ      華乃せりな
悪ガキ      京乃健次郎
辰吉の父親    城麗斗

甘酒屋の主    都京弥
甘酒屋の客    星乃ななみ 
甘酒屋の息子(十手持ち)  光乃みな
十手持ちの子分  京乃廉
十手持ちの子分  京乃そら

水天のおりん   藤乃かな
主の娘 お国   藤乃かな

本日のサービスショット
その1 
愛しのななみん
f0051283_17181313.jpg

その2
愛しのななみんにレイをプレゼントするめんじい (/▽*\)イヤーン
今回は後ろ姿なんでモザイクは無し!!
f0051283_17182912.jpg

その3
打ち出し後の風景
赤矢印はななみんを口説くめんじい(笑)
f0051283_17184197.jpg

来月はなんと香川県の小屋に拉致られる予定です 乂・д・)ムリ

by maki-ukb | 2017-07-12 12:30 | こぼれ話 | Trackback | Comments(2)

トラックバックURL : http://sukapara.exblog.jp/tb/27972862
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by N at 2017-07-17 12:55 x
スカ師匠初めまして、東京のNと申します

毎回、スカ師匠の書く劇評、芝居の解説を楽しみにしております

今回もまた一段と筆の冴えた素晴らしい解説でまるで劇場にいるかと錯覚するようです

これからも劇友、めんじいさんと仲良く観劇を続けて、一人荒野を奔る鬼人の様なタッチで素晴らしい劇評をお願いいたします
Commented by maki-ukb at 2017-07-17 19:18
>Nさん
こんにちは!!
コメント有難うございます
いつもめんじいからお話は聞いております(笑)
お褒め頂いて恐縮します
月に一度の割合でめんじいに同行していますんで次は香川の仏生山かな ^^v
これからも宜しくお願いします

<< たこ焼き 西村@桃谷 とんかつ定食 萬盛庵@田辺 >>